海だ!!

毎年と違う海は、結構新鮮で、中々良いものだ。


俺達は、隆志のばぁちゃんが営む、小さな民宿の、ひと部屋を借りていた。


そう…ひと部屋なのだ…


何故ひと部屋?っていうか、美紗や優子には何て説明したんだ?


これも隆志マジックなのか…?相変わらず、謎が多い…


「空くーん!こっちおいでよ。気持ちいいよ!」


俺は、買っておいたサンオイルを、身体中に塗り……


美紗…相変わらず、可愛いなぁ…

優子も中々スタイルいいし…捨て難い…

…ごめん!美紗!

俺は、君を裏切りはしないよ!


……と、勝手な妄想をしつつ、肌を焼いていた。


「もうっ!焼いてばっかりいないで、泳ごうよ。折角の海なんだよ?!」


美紗は、俺の手を引き、海へと導いた。


「わかったよ…」


……!!

目の前にある、美紗の水着姿…やばい!やば過ぎる!!


「どこ見てるのよ?エッチ!」


「うわぁっ!!」


ザバーン!!
海に突き飛ばされた…

「冷てー!心臓麻痺になる!」


「クスクス…大袈裟ね!それより、沖に行こう!」


「あぁ、いいよ」


俺達は、持ってきておいた、大きな浮輪で、沖へ出た。




沖へ出ると、海岸の賑やかさが遠退き、以外と静かになった。


「今日、天気がよくて良かったね。雲一つないよ」


「あぁ…」


っていうか、美紗…近過ぎるんですけど…顔を直視できない…


「上ばっかり見てないで、こっち見てよぉ!今日のために、優子と水着、選んで来たんだから…」


いや、見たいけど、見れないんです…男には、色んな事情があるわけで…


「あぁ、うん…似合ってるよ。すごく」


「なら良かった!」


その笑顔が、眩し過ぎるんだよな…


純粋無垢っていうか…

「気持ちいいねぇ…眠くなっちゃう…」


このまま二人で、浮いていたいのは、やまやまだけど…


「朝早かったからな…そろそろ戻って、飯食おうか?」


「うーん…もうちょっといたいけど…いいよ、戻ろう」


俺達は岸へ戻り、隆志達と合流し、民宿に戻った。