「うちに来て、仏壇にお線香あげる?」


なんとなく写真を見るのも一段落ついたところで、功さんに聞いた。


「今日はまだやめておくよ。

でも、ありがとう。
またいつか、できれば、な」

微笑んだ功さんが言う。


そうだ、と思い出して指輪を取り出していった。

「この指輪、2つとも私達、唯歌のところに引き取らせてほしいの」

功さんを見て言った。

「それは、ちょっと……どうして?」

「姉の元にあった方がいい」

キッパリと言った。

「考えさせて?」

俯きながら言った功さんに反論できない。

「今日は指輪2つとも仏壇に供えて、姉の部屋に置いてもいい?」

「そうしたいのなら、いいよ。

優?歌織ちゃんの連絡先、聞いてもいいか?」

「あ?あぁ、いいんじゃね?」

「ありがとう、歌織ちゃん、聞いてもいい?」

はい、とラインを交換する。