また来てね、と女将に見送られて優さんの家まで歩いた。

家に着き、紅茶を出してもらった。

「誕生日じゃん。
ケーキはないけど、御菓子持ってきたの、食べよ?」

「ありがとう。って昼飯食べたとこだろ?」

「うーん、確かにお腹一杯になってるから、今は1つだけね」

とマドレーヌを食べ始める。

食べようとしない優さんの口に半分に割ったマドレーヌを入れる。

おいしい。


―――あ、そうだ。

「はい、プレゼント。
誕生日おめでとう」

「いらねえって言ったのに」


袋をあけて、中をみて、プッと吹き出す優さん。


「お前、男のパンツ好きなのか?」

「え?好きってわけじゃないけど、邪魔にならないものだからね」

「あとで履くよ」

「あとで?」

「先にこっちを貰う」

肩を引き寄せられてキスをした。

「ん…ん?」