「もうすぐ、誕生日でしょ?」 「ああ、始業式だけどな」 「会える?」 「ああ。学校昼までだろ? そこの駅まで帰りに来れるか?」 「着替えて行くよ」 「わかった。昼飯食おう あ、プレゼントは、いらねぇよ」 「え?」 ビックリしたけど、ニヤッとして 「わかった」 と了承した。 それからは、お稽古の毎日を過ごして、誕生日まで優さんには会わなかった。