ジェットコースターに乗り、スリルのような快感を楽しみ、絶叫系ばかり乗っていく。

「なんか、もっとかわいい乗り物乗らねえの?」

「好きじゃないから。かわいいキャラ求めないで」

と言うと、耳の横で

「かわいいキャラは俺だけが知ってるからな」

一瞬で顔が熱くなる。

「……」

「じゃ、次これいく?」

何でもなかったように、でもニヤッとしたまま、アトラクションの乗り場へ手を引かれていった。

――もう、なんてことを……

そのあとは、昼御飯を食べて最後に観覧車に乗るため並んだ。

まだ午後の明るい時間。
カップルだけでなく、家族連れも多い。