それだけじゃ、物足りない。
私から膝に乗ってキスをした。
もう、止まらない。

優さんが足りないよ


キスも愛撫も、もっとほしい

優しく、激しく触れる。

何度も大きな波にのまれる。

二人で果てる瞬間、アイシテル、ささやきが、聞こえた。


「……ん」

「大丈夫か?」

「大丈夫じゃない」

そっと抱き締められた。

「今、何時?」

「3時半」

部屋を見ると、ワンピースがハンガーにかけてあった。

気を遣ってくれたのだろう。

優さんの身体のすべてが心地よくてまだ離れたくなかった。


抱き締め返すだけのはずが、また求めてしまう。

誰よりも、触れていたい。

そう思いながら、眠ってしまった。