「こっちよ、歌織?」

翌日の放課後、職員室の前で呼ばれて、香奈美さんと合流する。

目を合わせてから、香奈美さんが校長室をノックして、返事を待っていると、ドアが内側から開けられた。

「あぁ、熊野さん、柏木さん。
ちょうど今からホールへ行こうと言ってたところだよ。

発表会は是非とも見せてもらうよ。楽しみですよ。」

校長も教頭も笑顔でご機嫌だった。

「よろしくお願いします」

笑顔で返して、ホールへ向かう師匠に続いた。


師匠もご機嫌で、何の話をしたのか気になる。