それから、いつも通りの毎日が過ぎ、金曜日を迎えた。

いつものコンビニで春菜たちと別れて、そのまま功さんと家に行くことになっていた。

コンビニに着き、飲み物を選んでいるとき、龍くん、優さん、功さんが来た。


「飲み物おごるよ」

功さんが声をかけてくれる。

「いや、私が奢るから選んで?」

優さんと龍くんが驚いた顔をしているのを見て、功さんが言った。


「俺、唯歌に会いに行くから」


更に目を開いた二人。


「その花と…指輪?」


龍くんが聞いた。


「そう、唯歌に…」

誰も返事をしなかった。



「じゃあ、功さんの飲み物これでいい?」

「……いや、こっち」

とレモンティは却下になった。

「お姉ちゃんの分はこれね」

ミルクティを選んだ。

レジで会計をしてもらっていると

「じゃあね」

と春菜が龍くんと出ていく。
龍くんもチラッと私をみて、ちょっと眉をあげて出ていった。
春菜を連れ出してくれたのだろう。


レジを済ませると、入り口で功さんと優さんと合流して、店を出た。