サイタグループには、社会人スポーツもあり、大きな大会にも出ている。

また音楽など、文化的な活動にも協賛したり、サークルがあったり、リサイタルや派遣演奏をする事務所のような組織もあるため、音大卒の演奏家も登録しているし、事務員を兼ねて籍をおいている人もいる。

私もそこに行くのか。

結局サイタグループにお世話になることが、生まれた時から決まっていたということなのだろう。

でも、ずっと好きなことをさせてもらっていることは事実であり、好きなことを仕事にできることは、幸せなのかもしれない。

ただ、1つの道に専念することはできないと、言うことなのだ。

素直に、わかりました、と言えないのは、人生が決まってしまったと思ってしまうからかもしれない。


「覚えておいてくれ」


とりあえず、頷くのが精一杯の私だった。