優さんの部屋を出てドアを閉めた。 出会いからの幸せな日々が、頭によぎる。 目の奥が熱くなる。 泣きそうになる。 急いでエレベーターに乗った。 エレベーターを降りて外に出ると、爽やかな陽射しに新緑の木々の葉が力強くみえる。 少しずつ気分が晴れていく。 ゆっくり走っていたタクシーを停めて乗り込む。 家の方面を告げると、ゆっくり発進した。