「違う、そんなことはないわ。

今は、いらない。

毎日の生活が崩れるなら、今は、恋愛はいらないの。

傷つくかもしれない恐怖が、優さんを信じる気持ちを越えてしまって、私らしく生活ができないの。

これからも付き合っていくことは、無理。
きっと幸せを感じない。

だから、優さん?…別れよう」


眉を寄せて、困ったような、辛いような表情になっていた。



「………」




沈黙が流れる。

視線を落として、ふぅっと小さく息をついた。