日曜日。
昨夜、何も食べなかった私は、雑炊を作ってもらった。
「どうですか?」
「うん、大丈夫。ありがとう」
半分ほどを食べて、出掛ける用意をした。
家で考えていても仕方がない。
―――行ってみよう
約束も何もない。
優さんに会ってみよう。
このままでは、何も変わらない気がした。
「ちょっと出掛けてきます」
「いってらっしゃい」
母の言葉で元気になり、駅に向かった。
優さんのマンションの前に着く。
そこから、電話をしてみた。
呼び出し音がなり、留守電にかわる。
―――いないのかな
オートロックを解除して中にはいる。
部屋の鍵をあけた。
「優さん?いる?」
返事はない。
玄関で靴を脱ぎ、リビングへと向かう。
リビングの入り口で立ち止まった。
女の子が一人で座ってテレビをみていた。