手が暖かかった。 少しずつ目を開けた 白い天井。 病院だ。 体を動かせない。 なんとか、首は動く。 手を握られてる感じがしたから そこを見てみた。 篤志が私の手を握って寝ていた。 私は断片的に記憶を取り戻した。 篤志を起こそうか迷ったが、寝かしておいてあげたかった。 少し手が動く。 彼が握っててくれたんだ 握り返してみた。