朝
腹に衝撃が貫き
眠りから引きずり出された
朝一番の痛みはあまりにもキツくて
腹をおさえて体をよじる
母親がもう一度蹴ってきた
私は
「うっ!!!」と呻き声をあげて
団子虫ように身を固くして
胃液を吐く。
痛かった
泣きたくて
朝から泣いた
それは私の日常だった。
最近は春休みで学校はないし
家でこれが続く。
親はまるで黒い塊にみえる。
二時間ほど暴力を受けたあと
親はどこかへ行った。
私は痛くて、起き上がれなかった。
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