篤志が目を見開いていた。 状況が飲み込めない 気がつくと私は、 母親のまえに立っていた。 右胸が異常に痛い。 何でかわからなかった。 母親が悲鳴をあげて、 包丁から手を離した。 だが、包丁は落ちない。 それでわかった。 右胸の痛みの事も。 包丁がどこにあるかも。