楽しかった週末を終えて、またお稽古に励む日が続いていた。
今月は姉の月命日が土曜日にあたり、百日法要と納骨も行われるため家族揃ってお寺へ行った。
喪服を来て数珠をもち、親族と共に読経を聞いた。
長い髪を後ろで1つにまとめて結び、派手にはしない。
姉を思い目を閉じる。
長い読経が終わり、お寺の敷地内だが、少し山を登ったところにある西田家の墓地に向かう。
納骨のため。
姉がついに家を離れる。
寂しいけど、もう、唯歌にとって安住の地に送ってあげよう
そう言った両親も辛いはず。
昨日は一晩、姉の祭壇の前で過ごしていたのを知っている。
墓地に向かいながら、
誰とも話さなかった。
墓は本家の墓の隣に新しく建てた。
納骨をするとき、涙が溢れた。
墓が閉められ、読経が流れる。
生まれ変わりがありますように、と祈った。