スキニーのハーフパンツを履き、サイドの髪を編み込みにして左の耳の下で髪を結び、みつあみの部分を結ったゴムに巻き付けて、束ねている髪にアイロンカールをする。
五分袖のTシャツにパーカーを腰に巻く。
まだ、待ち合わせに時間があるので、宿題のプリントをしたり、英語と古典の予習をする。
気づけば12時半。
歯を磨いて、小さいショルダーに荷物をつめる。
薄く化粧をしたのは、少しでもかわいく見られたい下心かもしれない。
お手伝いの金山さんに、晩御飯もいらないから、帰っていいよ、と告げた。
帰る前に電話をするよう念を押され、見送られて歩いてコンビニに向かう。
唯歌が亡くなってから、夜一人にならないよう、両親が帰らないときは誰かが泊まってくれる。
優しさを体に感じる。