「かおり」

唇が離れて小さく呼ばれても返事ができない。



背中から腰の方に下りた優さんの手がそっとTシャツの中に入ってくる。

やさしく素肌の背中を撫でる手が心地よく、身体の奥が疼く。


優さんの手が背中のブラのホックを外す。
締め付けの無くなった胸が抱きついている優さんの胸で行き場を無くし、形を変える。

背中を撫でていた手が腰に回り、後頭部の手の力がやさしくなり、ソファーに寝かされる。


私の額を撫でながら、片手でTシャツと用をなしていないブラを目繰り上げ、胸をやさしく触る手に腰の辺りまで電流が流れたような快感と身体中の刺激を胸に感じたような、幸せ感が押し寄せる。


キスをしたままくぐもった声が漏れる。

キスを離し、首の方に優さんの唇か移動していく。

呼吸が速くなる。