連休最終日、朝から祖母に呼ばれて稽古場に行った。
「歌織、10月の大会に、出ない?
また1番手で」
え?
「でも、10月の大会は規模が大きいじゃない?
1番手って、私が?」
「名取以上しか出られないから、他の師範の方も来るしバタバタするかもだけど、今回は隣の市の市民ホールなのよ。
で、この辺の人でということで、歌織に白羽の矢が立ったのよ。
出なさいね」
「はい」
プレッシャーがかかるなあ。
と同時に大きなやる気も出てくる。
「演目は?」
「以前演じたものであなたらしいもので、他の方と被らないように調整しましょ。」