学校を休んだ翌日、学校に行くと、千奈美と美輝が
「演奏会おめでとう」
「メールもしたけど、やっぱり直接言いたかったのに、昨日は疲れて欠席って、どんな体力?」
と千奈美。
「ほんとに。毎年リレーに出てる歌織ちゃんなのに」
と、きりっとした二重の綺麗な目をした美輝も呆れ顔。
そんなねぎらうような、冷やかしのような言葉が降ってくる。
「ハハ…ありがと。
とりあえず終わったよ」
「そうね。お疲れ様会でもしたいけど、合格発表してからね」
と美輝に言われた。
なんだかんだと心配したり喜んでくれることがうれしい。
合格したら、離れるんだな、とちょっと寂しく思う。
それからは、1日が過ぎるのが毎日あっという間だった。