納得できないけど、とりあえず樹くんの部屋に行くしかないみたいだ。理一君には嘘つくことになっちゃうけど、家に着いたって言おう。でも「ホントか?」とか確認してきそうだしなぁ‥‥‥。
部屋に着いて、携帯を見つめながらぐるぐると悩んでも上手い言い訳が浮かばない。でもさっきの電話からもう何分も経ってるし、ぐずぐずしてたらまたかかってきてしまう。
「柚珠奈、助けてあげよっか?」
悩む私を楽しそうに眺めていた樹くんが、ふいに口を開いた。
「助けるって代わりに電話してくれるの?」
上手くいくかどうかは置いといて、直接怒られなくていいっていうのは魅力的な提案だ。思わずおねだり視線で見つめたら、苦笑いで返された。
「さすがに代わりは無理でしょ。火に油を注ぐようなもんだしね。でも方法はあるかな」
「方法?」
「うん。見てて」
不思議そうな私を見てちょっと嬉しそうな顔をした樹くんは、自分の携帯を取り出すとタップしてどこかに電話をかけた。
部屋に着いて、携帯を見つめながらぐるぐると悩んでも上手い言い訳が浮かばない。でもさっきの電話からもう何分も経ってるし、ぐずぐずしてたらまたかかってきてしまう。
「柚珠奈、助けてあげよっか?」
悩む私を楽しそうに眺めていた樹くんが、ふいに口を開いた。
「助けるって代わりに電話してくれるの?」
上手くいくかどうかは置いといて、直接怒られなくていいっていうのは魅力的な提案だ。思わずおねだり視線で見つめたら、苦笑いで返された。
「さすがに代わりは無理でしょ。火に油を注ぐようなもんだしね。でも方法はあるかな」
「方法?」
「うん。見てて」
不思議そうな私を見てちょっと嬉しそうな顔をした樹くんは、自分の携帯を取り出すとタップしてどこかに電話をかけた。