―ぎゅむっ―
「―あ。」
藤枝さんの目が丸くなり、
「っ!!…あっ、あああ!!ゴ…ゴメン!!俺っそんな強く…!!」
冴木君の顔が茹でダコの様に赤くなり、何故か口をパクパクさせて。
「「『……………。』」」
ついには時が止まったかの様に静まりかえる。
そして二人の視線が私の胸元に集中した。
一瞬放れかけた彼の腕を再び自分に密着させた時、必要以上に力を入れてしまったのか脱力気味の腕が最初より密着していて…その感覚にようやく羞恥心が湧いた。
『~~っ!』
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