この時、元気付けられたのは私だけじゃなかったんだと気付くのはほんの数秒後─。 どこからともなく鼻水をすする音と、鼻水をかむ音、啜り泣く女性の声が聞こえてきた。 それに気付いた私達は瞬時に背後に視線を移し、ぎょっとしてしまう。 『お…お姉ちゃんとお母さんっ…!』 「私っ!幾斗君の前でしか泣かない!」 いや…お姉ちゃんは旦那さんの前でも泣けるじゃん! 真顔で言わないでよ~…。 …と思わずツッコミを入れたくなるんですけど。 「…お母さんもそうしようかな…。」