「淡雪さん、起きてますか?」
「ん…はい」
もぞもぞと動きながら起き上がると笑顔の看護師さんが朝食を運んできてくれていた。有り難いと思う反面申し訳なくも思う。左足だけが不自由なだけで他は元気だからだ。
「いただきます」
両手を合わせてご飯を食べ始める。
味気無い。
病院食なんだから、とかそう言うのじゃなくて自分のお家でお母さんとあれこれ言いながら食べるご飯じゃないと味気なさを感じる。
「やあ」
「!!」
はぁと溜め息をつくな否やつい最近聞いた声が頭上から降ってくる。驚いて勢いよく顔を上げると目の前には昨晩窓の外に居た少年だった。私は驚きのあまり口をパクパクさせているとブッと噴き出しながら少年は笑い出す。
「魚みたい!あははっ、ごめんごめん。君が余りにも寂しそうだったから声を掛けちゃったよ」
少年が屈託のない笑顔を向ける。その笑顔に嘘や偽りは無いものの薄ら寒さを感じた。
「あ、なたは…」
「ん?」
喉に声がへばりつく感じが気持ち悪い。出しにくい声を懸命に振り絞って問い掛けると少年はまた、あの笑顔で答える。
「僕はカミサマだよ」
「ん…はい」
もぞもぞと動きながら起き上がると笑顔の看護師さんが朝食を運んできてくれていた。有り難いと思う反面申し訳なくも思う。左足だけが不自由なだけで他は元気だからだ。
「いただきます」
両手を合わせてご飯を食べ始める。
味気無い。
病院食なんだから、とかそう言うのじゃなくて自分のお家でお母さんとあれこれ言いながら食べるご飯じゃないと味気なさを感じる。
「やあ」
「!!」
はぁと溜め息をつくな否やつい最近聞いた声が頭上から降ってくる。驚いて勢いよく顔を上げると目の前には昨晩窓の外に居た少年だった。私は驚きのあまり口をパクパクさせているとブッと噴き出しながら少年は笑い出す。
「魚みたい!あははっ、ごめんごめん。君が余りにも寂しそうだったから声を掛けちゃったよ」
少年が屈託のない笑顔を向ける。その笑顔に嘘や偽りは無いものの薄ら寒さを感じた。
「あ、なたは…」
「ん?」
喉に声がへばりつく感じが気持ち悪い。出しにくい声を懸命に振り絞って問い掛けると少年はまた、あの笑顔で答える。
「僕はカミサマだよ」