「ご注文をお伺いします」 いつもと同じ。昼時の喫茶店を過ぎて丁度三時頃になればお客が空く時間帯。 昼休みを終えて仕事モードに切り替え、四番テーブルへと向かう。いつもと同じようにだ。 この人どこかで…。 モニターの中に映る彼を目の前で見ている。現実見のない出会い方に熱を帯びるのが分かる。 「内緒にして貰えるかな?」 にっこり。長くて綺麗な人差し指を唇に当てる単純な仕草がドラマで観ていたシーンと重なり声が裏返る。 「ふふ。いい子だね。また来るから、しー。ね?」