私は、初めて見る珍しい男の子に見入ってしまった。
すると、彼と目が合った。
まずい、とおもい、目線を外したけど……
「あの。佐田七海さんですよね?」
想像よりもずっと低い声で話しかけながら、窓際に座っていた彼がこちらにやってきた。
驚いた。私の名前をなんで知っているのだろう。
「なんで、私の名前を知ってるの?えっと……」
「森川学(もりかわまなぶ)です。吹奏楽部の部長さんだと、友達から聞いていたので、名前を知ってるんです。」
なるほど、そういうことか。
なにかと、部活動の部長は、名前を知られやすい。納得した私は、
「そうなんだ。何年生なの?」
1年生か、2年生か。そう思って聞いていると、
「あなたと同じ、3年生ですよ。」
と、笑顔で返された。私は、失礼ながら身長の低さで同じ学年はないだろうと考えていたけど、違ったらしい。でも……なら、なんで顔を知らなかったんだろう。いくら全校生徒が400人近くいても、田舎なので、顔見知りも多い。
「あ、佐田さん、今、僕のこと見たことないのが不思議って顔しましたか?」
見事に言い当てられた。
「僕は、夏休みにD組に転校してきたんですよ。」
なるほど、転校か。なら私はあまりそういうのに興味はないから知らなかったんだろう。それにしても、さっきから体が火照って仕方ない。この気持ちってなんだろ。
すると、彼と目が合った。
まずい、とおもい、目線を外したけど……
「あの。佐田七海さんですよね?」
想像よりもずっと低い声で話しかけながら、窓際に座っていた彼がこちらにやってきた。
驚いた。私の名前をなんで知っているのだろう。
「なんで、私の名前を知ってるの?えっと……」
「森川学(もりかわまなぶ)です。吹奏楽部の部長さんだと、友達から聞いていたので、名前を知ってるんです。」
なるほど、そういうことか。
なにかと、部活動の部長は、名前を知られやすい。納得した私は、
「そうなんだ。何年生なの?」
1年生か、2年生か。そう思って聞いていると、
「あなたと同じ、3年生ですよ。」
と、笑顔で返された。私は、失礼ながら身長の低さで同じ学年はないだろうと考えていたけど、違ったらしい。でも……なら、なんで顔を知らなかったんだろう。いくら全校生徒が400人近くいても、田舎なので、顔見知りも多い。
「あ、佐田さん、今、僕のこと見たことないのが不思議って顔しましたか?」
見事に言い当てられた。
「僕は、夏休みにD組に転校してきたんですよ。」
なるほど、転校か。なら私はあまりそういうのに興味はないから知らなかったんだろう。それにしても、さっきから体が火照って仕方ない。この気持ちってなんだろ。