『ううん、いい。新しいマンションは知らないし、ケータイ番号変えたし、彼は大学しか知らないもん。』

おじいちゃんは少し考えてから。

「困ったときは言いなさい。」

『うん…。』

大丈夫よ、自分でなんとかできる…というか、なんとかしたい。

もう、彼は過去の人よ。

そのうち目が覚めてまた、私をうっとおしく思うようになるわ。