アオも私よりはやる気はないが雑草を軽く蹴飛ばしながら地面を見て歩いていたが、そこに安田さんの猫なで声が届く。






アオはその英語という恐るべき存在に顔を真っ青にして安田さんを見た。アオと安田さんは同じクラスなのか。









『えー何ー?青井くん声小さくて聞こえない!こっち来て』

『ねえそんなん出されてたっけ?』

『えー!がっつり出されてたよ。あれ結構きつめの量だよ』








アオは頭を抱えながら暫く大声を出していたが、喉が疲れたのか断念して彼女達の元へ行く。安田さん達御一行はそれまた楽しそうにきゃっきゃしながら笑っている。









そんな間も私はひたすら安田さんの鍵を探すが全然見つからない。









「・・・ない」







一通り池付近を1人で見回り英語の課題の話で魂抜け切って安田さん達に笑われているアオを軽く睨みつける。探せよ馬鹿野郎。






するとそんな私の視線に気づいた1人が「あ!」なんてわざとらしく声を上げると私に向けるのではなくあくまで友達に話し出す。