『─────・・・ハルが、好きだよ』







苦しそうに、切なそうに、愛おしそうに、溢れ出したように、低く優しく、微かに緊張を孕んだアオの声。声から身体から体温から、彼の切実な想いが私の心に流れ込んでくる。







『大好きだよ。たまらなく、ハルだけが、ずっと好きだったよ』








抱き締められた身体はこんなにも暖かいのに、アオの泣きそうな声に、胸が張り裂けそうになる。










『俺は、───青海が、好き』










そっと、アオの身体が離れる。その顔は、泣きそうな声とは違って優しく微笑んでいた。その切ないほどに優しい顔に私が泣きそうになる。







アオは真っ直ぐと私の顔を見つめる。ありったけの愛を詰め込んで、アオの気持ちを包み隠さずに伝えてくれる。







『・・・今までハルの傍にいさせてくれて、ありがとう』


「私こそ、ありがとう」



アオの真っ直ぐな想いに反芻するように言葉を返すことしかできない私。




『─────・・・俺、ハルを好きになって、どんな形でもハルの隣にいられて幸せだった』