『どうしたの?』

「あ、いえ、えっと・・・、手紙を出したいが、れ、レター・・・・・・アタック?」

『え?ごめんなんだって?』





聞こえているはずだが、私の解答を無意識に拒絶するように笑いながら山吹先輩は私を見つめる。くそううう、パーさえ出さなければぁぁあああ。





「・・・レターアタック・・・・・・無理わかんないギブです!」

『じゃ、じゃあ青井くん』

『俺もレターアタックでギブでした』

『まずレターアタックじゃないからね』





私達の学力を一気に悟った山吹先輩は顔を真っ青にさせて、頭を抱える。




「手紙を出したい・・・あ、アイウォンチューレターフォーユーか!」

『待って春井さんなんでそうなるの』

『そっちはひとまず忘れて、〈郵便局まで乗せていってくれる?〉は、あれだろ?ほら、ライド ミー・・・郵便局ってなんだ?・・・you been・・・ユービーンきょ、キョク?』

『post officeだよ。ねえ君ら授業中何してたの』





はあ、と顔面蒼白な山吹先輩は私達に真剣に問い掛ける。その真っすぐさに逃げられなくなってアオを見れば彼も私と同様引き攣り笑顔で気まずさ全開である。





「えーっとですねー・・・勝部先輩のカッコよさをノートにまとめてみたり、私と勝部先輩の未来を妄想してみたり・・・、とか、」