『おーいッ!ジャンケンボーイ!!!アオハル部の青井だけどーっ、今いいっすかー?』










アオの突然の大声にグラウンド中の視線が一斉に向けられる。そうしてその中でグラウンドの1人がぴょん、と手を挙げてアオに応答した。










『青井くん!こないだはありがとうーっ!おかげでその子と隣の席になれたーッ!』

『だってさ静川さん』










周りの目を気にせず嬉しそうにアオに返事をしたのはあの時のジャンケンボーイだった。彼の返事をガン無視したアオはにこやかに静川さんの方を向いて彼女の様子を伺う。









「・・・マジかジャンケンボーイまじか」









私はようやくアオの言ってる意味がわかり固まる。



静川さんは驚きながらも身を震わせ、開かれた窓へ身を乗り出し、彼に姿を見せる。