「でひょひゃあ、」

『はひゅなひひっひぇりゅかわひゃんね』

『ごめん2人共何言ってるかわかんない』









2人で睨み合いながら頬を思いっきりつねって離す。きっとお互いの頬は真っ赤だろう。









「ジャンケンボーイなら大丈夫な気がする」

『え?』







私の言葉に彼は首を傾げ、何が言いたいのかとその仕草で催促してくる。私はその返事をするように口を開く。










「こんなこと言うのはあれだけど、例え隣の席になれなくても、君ならその子と上手くいく気がするってこと」

『いや、大丈夫じゃないよ』

「あーうーん、そうじゃなくて、えっとね・・・あー・・・アオ、どうぞ」








言いたい事が上手く言えずに悩んだ上それをアオに投げて逃げる。アオは溜息をつきながら私を横目で見てから、俯きそうになるジャンケンボーイを見た。










『・・・ハルが言いたいのは、環境以前にお前の気持ちがしっかりしてるからきっと大丈夫だってことだと思う』

「そういうことよ」

『手柄横取りするのやめてくれますかハルさん』









私はドヤ顔でアオの肩に背伸びして腕を回し、ジャンケンボーイを見つめる。