「真彩、大丈夫?ゆっくりでいいから、歩いてね。」
「うん……。ありがとう。心愛。」
「何言ってんの!当たり前だよ。
親友が体調悪そうだったら、ついて行かなくちゃ。」

そうして、私達は、保健室に着いた。

[ガラガラ]
「すいません。」
シーン……
「あれ?いないみたい。」すると先生が入ってきた。
「あら?どーしたの?岡崎さんに綾瀬さん」

「あっ。先生、
真彩が吐き気が止まらないらしくて、それに
胃がムカムカするらしくて……」
「あら、大丈夫?少し横になる?」
そう聞かれたが、今横になると、戻してしまいそうなので
「いいです。」と答えた。
「それじゃぁ、熱だけ測っといてくれる?」「ハイ」
先生から体温計を受け取った。
しばらくして、「ピピピッ」体温計がなった。
すると、[38.5℃]
「あら、高熱じゃないの。他に何か症状ある?」
そう言えば、さっきから、お腹の下腹部が痛い????。
「あの、お腹の下腹部が痛いんですけど……。」

「あら、本当!?も、もしかして、」

「えっ?もしかしてって?」
「あっ、あのね。凄く言いにくいんだけれど、
岡崎さん、妊娠しているんだと思うのよ。」
「えっ?私が妊娠??」
「ええ、よく聞いててね。
あのね、お腹の下腹部が痛いって言うのは、
妊娠している人たちに必ず訪れる、症状なの。
でも、必ずしも、妊娠じゃなくて、
生理痛っていう可能性もあるから、ハッキリとは
言えないんだけどね…。
でも、とりあえず、
早めに病院に行ったほうがいいわね。」
「はい……。」
そうして私は、その日、早退することにした。