「RRRRR♪」


「!あっ…と、ゴメンね」

そう言うとハルトは席を立った。

鳴っていた携帯に出る為に…


今日は何度目だろう?

ちょっと電話多くない?しかも、電話だけじゃなく…メールも返信してるし。

今、あたしと一緒に居るんだから…遠慮してくれても良さそうなのに!

あたしがムクれてるのを見てハルトは、なだめるようにまたプレゼントをよこした。

「…そんなの要らない」

「何でそんな事言うんだよ?」

「別に…そんなの欲しくてハルトと付き合ってるんじゃないもん」

「じゃ…何が欲しいの?俺は普段あまり一緒に居られないから、俺の代わりになるものを…って思ってるのに」

つまりご機嫌とりじゃないの

あたしはペットじゃないんですからね!

「あたしが欲しいのはハルトなの!出来れば…一緒に住みたいの」

「それは…ダメ」

「なんで?一人暮らしなんでしょう?」

「うん…でも半居候みたいなのがいるし、彼に悪いだろ?」

「…」

いつもそんな理由で断るの。

「あたしより…その彼の方が大事なんだ」

「お前…バカじゃねーの?!ワガママもいい加減にしろ!!」

そしてあたし達は
初めてケンカをした…