『ランチでゴメンね』


…って言う意味がわかんないんだけど。



「夜の方も色々あるんだけど、昼間はランチだけなんだよね…今度は夜に来ようね?」

「あ…うん…」


あたしはうなずくしか無かった…

こんな高級店

気後れしちゃってるっていうか…場違いな気がしてる。

おまけに今日は…ワンピだけど…ギャルっぽい服だし。

ますます肩身が狭い気がした。



最初にお茶がきて…
中国茶っての?
香りもよくて…美味しいんだけど


小市民のあたしは
(…これで\800くらいする?)ってすぐ考えちゃっていた。

そして前菜やスープ、メインなどが一皿終わる事に次がやってくる。

しかも初めてだから、どれが前菜でドコがメインなのかもよくわかんないし!


食べるのに緊張していた…。
だけど、さすが!
料理はどれも美味しくて…幸せぇ~って思った。

「ヤバいくらい美味しいよ~っ!ありがと!」

「…良かったぁ」

ハルトはホッとした様子だった。


デザートもほどよい甘さで美味しいし。



食事が終わり、中国茶を飲んで落ち着いた所でハルトが言った。


「行きたいトコあるんだ。この後行ってもいい?」

「うん!」