「な、何言ってんのよ~!誉めたって何もしないわよ!」

サラが照れてごまかそうとしていた。
みるみるうちに赤くなっていく。

この暗めの照明でもわかるんだよ?

可愛いな~サラは


「そ、それよりも!どんな人なの?彼氏って」

「そうだなぁ~ハルトは…あ、永瀬ハルトくんって言うの。7歳年上で」

「24歳?あ、オレと一緒だ」

「そう!藤紀と同い年だね。でね~スッゴク優しいんだぁ。電話とかメールとかもマメに返してくれるし」

「そういうの好感度アップ?」

「もちろん!愛されてるんだなぁって思うし」

「そっかー参考にしとこ」


藤紀はそういうトコが気になるのかな?

…ってサラがいるじゃないの!

その彼女のサラはというと…何か考え込むように黙っていた。

「サラ?」

「永瀬ハルト…か」

「もしかして知ってる人?」

「ううん、何か聞いた事あるような名前の気がして…でもわかんないや」

「そう…」


狭い街だもん。もしかしたら顔くらいは知ってるかもね。

あたしは特に何の疑問も持たなかった。

「でね、明日は久々にデートなの」

「久々って…?」

「三日ぶり!」


あれっ?
みんな呆れてない?