翌日、早速お店で雑用のバイトとかしていたあたし。

掃除、洗濯、オーダーが入る度にその裏方と言うべきか…雑用して、後は店の女のコ(?)達のフォロー

仕事はたくさんあった。

てか…メッチャあるじゃん!!

結構ハードだけど、それでも何だか楽しかった。

ちゃんと働いて…お金もらうってスゴくない?

あたしは初めてのバイトに浮かれていた。
あの家にいた時には出来なかったからね…


夜も10時を回ってお客さんも結構入ってる。

『MIRAGE』は平日でも人気あるみたいだ。

あたしも忙しく走り回る最中、サラが声をかけてきた。

「凛、凛!」

「どうしたの?今、指名入ってたんじゃ…」

「大丈夫。それより『彼』が来たから凛にも紹介しようと思って」

「サラの彼氏!?見たい!見たい!!来てるの?ドコドコ!?」

「…アハハハハハ!!」

「…えっ?!」

サラの後ろから突然聞こえてきた笑い声に、あたしは面食らってしまった。

「トーキ…凛がビックリしてるじゃないの」

「ゴメン、ゴメン。何かオレ動物扱いだなって思って」

そう言いながらサラの後ろから顔を覗かせた男性がいた。


この人が…サラの好きな人なんだ…