「一緒に住んでる人?!…って…彼氏!?」

「うーん…そんな感じかな?」

サラは歯切れ悪く答えた。

初耳!!

…ってか全然わかんなかった!

あたし何日あの部屋に寝泊まりしてる?
サラ以外の人間が住んでる気配なんか感じられなかったし。

特別、その彼の物なんて…なかった気がしたから、なおさら驚いた。


「って事は…あたし邪魔じゃん!」

「そんな事ないよ!でも狭くなるし…凛がイヤなんじゃないかと思って…」

「気を使わないでよ!サラの邪魔したくないもん!…でも…どおしよう…」

先立つものもないし…

17歳じゃ部屋だって借りれない。
今までのように男探しも疲れちゃうし、バイトだって決まったのに…

サラと彼氏の間には入れないよ!


「あれ?じゃしばらくアタシん家に来る~?」

「…ミカちゃん」

声をかけてくれたのはミカちゃん。
初めて店に連れて来られた時、服を借りちゃったあのミカちゃんだ。

「でも…」

「いいのよぉ?アタシん家って言うか…寮としてママが借りてくれてる所だから」

「じゃ…いい?助かるんだけど」

「いいわよ」

「じゃ今夜から行くね!」

あたしの同居人はミカちゃんになった