サラに出会えて良かった。

この数日、そう思わなかった日はないくらいマジで思ってた。

だけど…いつまでも居候してるワケにもいかないよね?

生活費稼がなきゃ!

バイト…バイトかぁ…


援交とかは…サラに怒られそうな気がしてムリだし。

そんな時、店のママが嬉しい提案をしてくれた!


「ウチで雑用でもする?」

「ほ…本当?!いいのママ!?」

「仕事はたくさんあるからね!」

「…うん、ハイ!頑張ります!うは~やったね!!!」

あたしはすぐに話に飛び付いた。

毎日サラにくっついて店に入りびたっていたのだから、『それなら働け』って思っての提案だったのかもしれないけど…

めちゃめちゃ嬉しい!

あたしはココが大好きだった。
みんな優しくて楽しいし…自分を偽らなくてもいいの。

やっと見つけた居場所

大事にしたいと思ったの


でもイイ事ばかりは起きなかった。

仕事中、サラが渋い顔をしてあたしに話かけてきた。

「あのね…言いにくいんだけど…」

「何?」

「実は私…一緒に暮らしてる人がいて…彼、しばらく実家に帰ってたんだけど、明日こっちに戻ってくるらしいのよね…あの部屋で三人はキツイ…かな?」