二人の間に入ってしまったヒビはやがて

修復できるのかな?

それとも…もっとキズが深くなってガラスのように割れてしまうのかな?

先の事はわからない…

でも、あの場面を思い出すと…どんな理由があったとしても許せない気がしてる。

あたしは…間違った恋をしたんだろうか…



好きになった相手が悪かった?



そうは思いたくない。

でも、今はムリだ。


「ハルト…ゴメン」

…思わず謝った。
ハルトはあたしの手首を掴んで言った。

「別れたい…?やっぱり…俺じゃダメ?」


「今はムリ…だからね、少し距離を置きたい。一人になって考えたい…それがイヤなら…別れる…別れたい…」


今、思ってる事、考えた事

ちゃんと言った。



しばらく考えて…ハルトは答えた。


「…わかった。凛の気が済むなら…しばらく距離を置こう…それでも、たまに連絡してもいいか…?」


「うん…」


そして彼は部屋を出て行った。



これで良かったのかな

スッパリ別れちゃえば良かったのかな?

それでも捨てられない気がした。



…離れられない



ココロのどこかで

そんな風にも感じていた…