あたしだって知ってる大企業だよ!!

じゃ…藤紀って…社長の息子なの?

「…"おぼっちゃま"じゃん…」

「頭の悪~い・ね。だから大丈夫なんだよ」

「…それはわかったけど…やっぱり借りられない」

いくら親が金持ちだから…とか、そんな事言われても、あたしは藤紀から借りるのを拒んだ。

なんか…ヤなんだもん


あたしの頑固さに藤紀は諦めたように…こう提案した。

「じゃ…凛を買うよ。100万で」



あたしを…買う?


「あたしを?藤紀と…えっちするって事?何回すればいいの?あたしそんなにワザは持ってないよ?」



「バカ!!!!まだ殴られたい!?そんなのするワケないじゃん!」

またあたしは藤紀に怒鳴られた。

「じゃ…あたしどうすればいいの?」

「お前はオレに買われたんだから、オレの言う事を聞くんだよ!今からこのカードでお金おろしてきて、彼氏ん家に持って行く!後は一生懸命働いて返せ!わかった?!」

「…」

それじゃ一緒じゃん


そう思ったけど…藤紀が親身になってくれてるのがわかるし…

これ以上意地はってても仕方ない。

彼の案にのる事にしよう。

「わかった…藤紀、ありがとう」