「…バカ!!」


「…ごめんなさい…」

藤紀にめちゃめちゃ怒られた。

「なんでそんな事する前に…誰かに相談しないんだよ!?彼氏だって、こんな事知ったら…怒ると思うぞ?」

「う…ん。でもね…!こんな金額なんて借りれないし…あたしはあたしなりに考えて…」

「だから!一人で考えるなって!」

他にどんな方法があったの?
あたしは…やっぱりまだ子供なんだろうか?

むくれて…下を向いていたあたしの頭を
藤紀は優しくなでて言った。


「もう…あんな身体を売るような真似は止めてくれよな…そんなの知ったら…オレだったら耐えられない…」

「…!」


胸が痛くなった…
もちろん罪悪感はあったんだけど…藤紀から見てもショックな事だったって事に気付く。

ぶたれた頬が
ずっと…痛い気がしてた…

「ゴメン、さっき痛かったろ?」

「…ううん」

それで目が覚めた気もするし…

「ゴメン…藤紀…ありがと。じゃ…相談するね?…どうしたら…いいと思う?」

「これ、使いなよ」

そう言って藤紀はカードをよこした。

「…え?」

「オレが貸してやる。100万円。そのかわりしっかり店で働けよ?利子無しでいいから」