「凛…大丈夫?」

彼の事を考えて、黙り込むあたしを心配してサラが声をかけた。

我に返り、サラの顔を見て…ある事を思い出した。

「サラ…こんな朝早くにこんな所で何してたの?」

「あっ!そうよ凛、ミカ知らない!?」

「ミカちゃん?何で」

「昨日仕事こなくて…連絡も取れなかったから部屋に来てみたんだけど。凛もいなかったし…」

「あたし出掛けてたからね。でもミカちゃんから連絡なんてきてないよ?」

「そっかぁ…また男かな?」

「彼氏?ミカちゃんの彼氏って…よくワカンナイんだよね。一度あたしが居ない時に部屋に来てたみたいだけど…」

「まぁいいわ。もし帰ってきたら連絡するように言って?」

「わかった」

「じゃあたし帰るけど…ハルトの事、悪い方に考えたりしちゃダメよ」

ドキってした。
サラにはいつもお見通しだね

あたしはわざと明るく答えた。

「…大丈夫。ハルトの事、信じてるもん」

「そうだね。じゃまた夜ね」

そう言ってサラは帰って行った。

ハルトも気になるけど…ミカちゃん…

ドコ行っちゃったの?




それから三日間
ハルトからもミカちゃんからも連絡はこなかった…