私も彼女たちがああやって話してる間にあの男子生徒に便乗して立ち去ろう。



「…もうみんなひどいよー……っていない!みーこがいないよ!?」


「七笑がちんたらしてるからよ」


「えぇー!それもアタシのせい!?乃々なんか今日あたりきついー!」



曲がり角でそんな彼女たちの会話を聞きながら息を整える。



いきなりのことで不覚にも息が上がってしまった。



あの人たちは何者なの?
私の名前はまぁ、先生に聞いたり名簿とか見れば分かるでしょうけど。



"アタシと友達になろうよ!みーこ!"



彼女はこう言っていた。
私がいつも一人でいると知っていたってこと?



それにみーこって……
勝手にあだ名までつけられた。



でもきっとこれで冷たい人だって思われて懲りるはず。