「みーこー!浴衣可愛いー……ね…!」
私に抱きつこうとして突進してきた七笑はあるところに視線を向けるとピタリと体を止めた。
七笑の視線を追いかけるとそこは旭に繋がれた手のところだった。
嫌な人に見られた……っ!
慌てて旭の手から離れて七笑を見ると七笑は面白がってニヤニヤと笑っていた。
「あらあらお二人はアタシのいないところでそんなご関係に!?」
「なっ!ち、違うから……!」
「これは面白いもんを見してくれたな!」
「け、恵司さんまで……!」
七笑と恵司さんが互いに見つめ合っては面白いものを見つけた子供みたいにニヤニヤと笑っている。
その表情は誰が見ても兄妹だと分かるくらいに似てる。
ほんとこの二人やだ……