旭が見れなくて自然と下を向く。
てかなんでただの幼なじみにこんなに意識してるわけ?
意味分かんない。
「……手話?今度授業でやるの?」
「…っ!か、返して!」
旭に言われて私が放り投げたスマホを見られたと分かり、慌てて顔を上げて旭からスマホを取り返した。
私がスマホを隠す仕草を旭は微笑みながら見ていた。
ほんとなんなのこいつは。
しばらく私を見てから暑いのか扇風機の前に座って涼み始めた。
そのせいで私が暑い。
とりあえず上昇した心拍数を落ち着かせるためにお茶を口に運んだ。
落ち着かせようとしたら旭の言葉でお茶を吹き出しそうになった。
「…そういえば美瑚、花火大会にいくんだって?」
「ぶっ!?な、なんでそれを……っ!?」