「……だってみーこ、1人でいると寂しそうにしてるよね?」
寂しそうにしてる?
自ら1人を望んでるこの私が?
何を言ってるの?この人は。
そんなわけない。これは自分で望んで一人でいるんだから。
そう言い返せばいいだけなのにどうして言えないんだろう。
「そういう子見てるとアタシが友達になってあげたい!って思っちゃうんだよね!
みーことは仲良くなれそうな気がするし!だから、ね!?」
「……私はそうは思わないから。あなたとは友達にはならない」
「あ、ちょっとみーこ……!」
隙をついて息をするのも忘れるくらいに全速で一気に走った。
でもやっと出た言葉は自分の中では腑に落ちなかった。
言いたいことをいったはずなのにどうして?
あんなことを彼女にいってしまったんだろうと思ってしまうんだろう。
壁に背中を預けて苦しい胸元を押さえて息を整えた。