「うれしい…」

え?

「りおか、あなた、目覚めたのね

恋、に…

おかあさん、うれしい…」

ついに私は、ミハルちゃんの『娘』にされ

てしまったのか

それと、あなたさっき、さりげなくわたし

のことを『仔』って言ったでしょ?

犬や猫、みたいに…

もう、このヒトは…

ミハルちゃんは左手の拳で「グイッ」と涙

をぬぐい、両手で私の肩を「バンバン」と

叩いた

その後、私が差し出したハンカチで

「チーーーンっ!」

と鼻をかんだ

そのハンカチ、いらない…

本当に、ダイナミックなヒト