6月の初旬…

まだ、梅雨の気配はない

いつものカフェに、私とミハルちゃんはい



ミハルちゃんはいつもどおり、特大フルー

ツパフェを頬張りながら、

「数学の先生が意地悪で」とか

「2組の誰と誰が付き合ってる」とか、おし

ゃべりに余念がない

私は…運ばれてきた普通サイズのチョコパフ

ェが溶けかけているのも気づかず、黙って

ミハルちゃんの食べるのを見つめている

ミハルちゃんのおしゃべりが中断した

私の眼をじっと見つめる

「りおちゃん、どないしたんや

元気、ないなあ」

…私はハッと我に帰り、

「え、ええっ、何?」

と慌てて答える