彼女は「ふんっ」と小さく笑い

「気をつけなさいねっ!」

と言い残し

「行くよっ、テツ!」

とミョウホウジ君の右手をつかみ、神社か

ら立ち去って行った

その時、彼は去り際に、ミサンガを着けた

左手を上げ、ニコッと笑った

夕暮れ時の静寂が戻る

私は一人、取り残される

……

ああ、私の宇宙はどこに行っちゃったの?

それにしても…

あの二人は、どういう関係?

ミョウホウジ君は「姉者」って呼んでたけ



姉弟?

一緒に住んでるのかな?

私は神社の境内で一人考える

頭の中を、クエスチョンマークが行進する

謎の転校生

謎の美女